いつつばぶろぐ

どうでもいいことを, いかにややこしく書くか

激アツ丼についての考察

◎はじめに

  

 九州大学伊都キャンパスのふもとには, 家又家という定食屋がある(よみ:うちまたや).  マンションばかりで定食屋もチェーン店もコンビニもスーパーもあまり無く, 食糧事情が困難を極めつつある伊都キャンパスふもと地域において, ビバーチェ食堂と双璧を誇る食事処のひとつで, 伊都地域の学生にとって非常にありがたい食堂である. というものメニューが, カツ丼や親子丼, 唐揚げ丼といった 特に男子大学生に嬉しい構成であり, 学生街の定食屋にありがちというか必須の "ごはん大盛り無料" という側面も備えている(ただし, おかわりは有料である). もちろん定食も唐揚げやチキン南蛮といったボリューミーで美味しいものが揃っており, 食べたことはないけどカレー系統も充実している.

 

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場所はこのあたり. 

キャンパス前の坂を下って右に入ると家又家ののぼりが見えてくる.

(詳細な住所などは記事の最後にまとめてあります)

 

 

 

 

◎激アツ丼とは

 

家又家のメニューの中で特筆すべきなのが "激アツ丼" である.

一度家又家に来たことのある人ならば誰しも目にとまるであろう有名メニューで, その名物っぷりは重量級の看板娘とでも言えるだろうか.

 

まずはその見た目から.

「激アツ」という いかにもワンチャンウェイ大学生が好みそうなワードを冠したネーミングである以上, その内容はたいへん高度というか, 盛りだくさんである.

何はなくとも写真と内容を以下に列記する. 

 

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・お米 2合

・豚カツ 5枚(卵とじ)

・エビフライ 1尾(卵とじ)

・豚焼肉 3枚

・唐揚げ 2つ

 

丼(及び定食)にはスープ, 漬け物, サラダ, 小鉢が付く.

丼単品で提供するのではなく, 副菜や汁物を添え, あくまで"定食"という体裁を取っていることから, 油断するとすぐ崩れがちな大学生の栄養バランスを少しでも整えようという気配りがうかがえて あたたかい気持ちになる. 

 

 さて上記のように, 激アツ丼の具はニンニクヤサイマシマシアブラカラメ何ちゃらと言った, 二郎系ラーメンをも彷彿とさせるラインナップである. 食べ盛りの大学生が大喜びする豚カツやエビフライという揚げ物オンパレードのワンダーランドを. その上更に卵でとじてしまうのである. そしてその卵とじワンダーランドは, 2合という, だいたい3人家族の夕食ぶんくらいの量のご飯の上に乗っている. この凄い量というか凄い質というかは筆舌に尽くしがたく, ともかく家又家の激アツ丼は, 胃に対するダイナミックなメガトンパンチであり, 栄養バランスを無視した素晴らしいご褒美的な丼である.

 

壮大な物量, 重厚でいて繊細な具たち, それをまとめあげる卵とじ, 全員が渾然一体となって奏でる味のハーモニー...

丼の世界にもし音楽があるのなら, 激アツ丼はさしずめ卵のマエストロが率いるフィルハーモニー・オーケストラか, ジャジーを極めたビッグ・バンドだといえよう.

 

 

このように文章がやたら大げさになってしまうほど, とにかく美味しくて量が多い. 先述のように大盛りは無料であるので, もちろん激アツ丼も大盛りを注文することができる. しかしご飯を2合も使うので, 大盛りを注文すると店員さんから「大盛りはご飯が全部で2合になります. ただでさえ激アツ丼は量が多いのですが, 大盛りで大丈夫ですか?」と念押しで聞かれるほどだ. 恥ずかしながら以前に激アツ丼を注文したとき, この質問にビビって大盛りにしなかったこともある.

若人たるもの大盛りを恐れてはいけない. とはいえやっぱり2合のご飯とそれに付随するたくさんの具は 日々の人生に疲れた大学生の胃にとってあまり優しくない.  翌朝には消化器系統一同の機嫌を損ね, 反乱を起こされるかもしれない.

 

実際の"激アツ丼 大盛り"を前にしてみるとやはり丼がずっしりと重い. 8割くらいを食べたところで一度「......」というキモチになるが, 結局15分ほどで完食できた(食べ盛り男子大学生なので). これで次回から「(略)2合ですがよろしいですか?」と聞かれても, 自信満々に「はい大丈夫です」と答えることができそうである. 

 

 

 

人はあまりに美しいものの前では, ただ佇むことしかできない.

激アツ丼とはそういったものである.

 

 

 

 

◎激アツ丼のカロリー

 

 さてここまで記述すると, 気になるのは「激アツ丼の大盛りを完食すると いったい総摂取カロリーはいくらになるのか」ということである. 気にならない人もいるかもしれないが, 僕は気になる. この場を借りて計算してみるのもよい機会かもしれない.

家又家の許可は取っていないが, これから激アツ丼を食べる方々の指標, 及び今まで激アツ丼を食べてきた方々の振り返りと後悔になれば幸いである.

 

復習のために, 再度激アツ丼の構成要素を列挙する.

 

・お米 2合

・豚カツ 5枚(卵とじ)

・エビフライ 1尾(卵とじ)

・豚焼肉 3枚

・唐揚げ 2つ

 

 

何はなくともまずは2合のご飯.

生米1合は150gであり、これを炊飯すると約330gになる.

生米100gあたり356kcal, 1合あたり534kcalであるから、ご飯1合は重さ330g、熱量534kcalである.

したがって, 激アツ丼はご飯だけで1068kcalとなり, 1000kcalを超える計算となる.

(ご飯って意外にカロリーあるのね. 気をつけようかな.)

 

このまま次にいこうと思ったが, 卵とじ部分のカロリーが明確に算出しにくいこと, その卵とじも豚カツとエビフライでかぶっていること, いちいち豚肉やら何やらのカロリー計算をするのが面倒であることなど 種々の理由により,  既存のカツ丼のカロリーを元に一気にまとめて計算してしまおうと思う.

 

①お米 2合+豚カツ 5枚(卵とじ)=そういうカツ丼

②エビフライ 1尾+豚焼肉 3枚+唐揚げ2つ=追加のトッピング

※存在する卵とじは全てカツ丼のほうに還元するものと仮定した.

 

こうして最後に①と②を足してしまえばよい.

 

まずは①, 大きめのカツ丼のカロリーを出す.

もののWebサイトを参照すると, だいたい通常1人前のカツ丼を400〜500gとして, 800〜1000kcalであるそうだ. となると激アツ丼のカツ丼部分の重さ(すなわちご飯とカツのみ, エビフライ等を抜いたもの)のみを ご飯(2合, 660g)+カツとじ5切れ(およそ200g)=860g とみなし 比例計算を行えば,

 

①激アツ丼のカツ丼部分 = 約1720kcal

 

を算出できる.

 

これだけで学食で摂るお昼ごはんの2回分以上はあるのではなかろうか. これは逆に考えれば普段の昼ごはんが若干質素とも言える. 大学生協恐るべし.

 

さて激アツ丼はもちろんこれだけでは終わらず, 残りの具のカロリーも足さなくてはならない(もう怖くて足したくないけど).

 

エビフライ 1本 60kcal

唐揚げ 2つ 150kcal

豚焼肉 3枚 80kcal(あまりはっきりしない)

 

この3つだけを足すと,

 

②激アツ丼のトッピング部分 =  290kcal 

 

となる. 意外にそうでもない. 怖がって損した.

 

 

さて, ようやく気になる総カロリーであるが, ①と②を足して, 

 

激アツ丼の総カロリー = 2010kcal

 

という結論を得た. ちょっと前の年号のような数字である.

 

 

結論:激アツ丼の総カロリーは約2010kcal

 

 

では, 2010kcalというのはどのくらいのカロリーなのか?

わかりやすく成人男性の1日の摂取カロリーを基準にすると、軽度の運動(デスクワーク程度)をする20代男性の1日の必要カロリーが2200kcalほどであるらしい. つまり, 家又家の激アツ丼を食べれば1日中デスクワークができる計算となる. コスパが良い. 

もうちょっと比較対象を増やしてみると, 同じく九州大学伊都キャンパス ウエストゾーンにある工学部生御用達の食堂「ビッグどら」の看板大盛りメニュー「ダブルどらカレー」が確か1500kcalくらいだったと思う. これもこれでなかなかヤバい. 

どうせならと, この際 関東方面では親しみの深いらしい二郎系ラーメンのカロリーを調べてみたが, 大ラーメンにヤサイマシなどを加えてスープまで完飲すれば, 優に3,000kcalほどは行くらしい. さすがに格が違う. そりゃ常食してたら太るわ. 博多のとんこつラーメン文化圏で生きている僕にとっては全く異質な世界である. ラーメンの話になるとまた長いのでこれ以上は割愛させていただく. 

 

 

 

◎激アツ丼の効用

 

 

最後に、激アツ丼を食べて摂取した2010キロものカロリーを全て消費するにはどれくらい運動をすればよいのか?これについて考えたい.

基礎代謝がどうちゃらとか体重がどうちゃらとか面倒なことが多かったのでザッとになってしまうが, 要はこれだけのカロリーを消費するには 4時間のジョギング をしつづければいいらしい(20歳男性 体重60kgで計算). 

 

 

それでは4時間もジョギングをすると, 家又家からどこまで歩けるのか?

ジョギングの一般的な時速は7〜8km/hであるそうだ.

つまり単純計算で約30km以上, 家又家をスタート地点とすれば博多駅を超え、九州大学箱崎キャンパスを超え、頑張れば海の中道海浜公園まで行けてしまう. 家又家で激アツ丼を食べ、4時間ぶっ通しで歩きに歩けばそのエネルギーでイルカやらラッコやらを見られちゃうのである.

 

 

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なお, 片道15kmで引き返すと考えた場合, だいたいヤフオクドームくらいまでは行ける.

すなわち家又家から激アツ丼を食べてヤフオクドームまで歩き, 家又家まで帰ってくるとちょうど激アツ丼のカロリーを消費できるので, そこで再び激アツ丼を食べて歩いてまた帰ってくれば, カロリーの永久機関ができあがる.

 

 

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結論:激アツ丼を食べるとヤフオクドームまで往復できる 

 

ちなみに, 家又家からヤフオクドームまで 公共交通機関を使って行く場合, 片道で

 

昭和バス:西消防署元岡出張所前→九大学研都市駅  = 250円

JR筑肥線福岡市営地下鉄九大学研都市駅唐人町  = 470円

計 720円

往復するので 720×2=1440円

 

となり, 激アツ丼を食べて歩く方が500円ほど安くつく.

これを考えてもかなりコストパフォーマンスに優れた丼であることがわかる.

 

 

これで激アツ丼及びそのカロリーについての考察を終わる. 3,500字を優に超えたのでそこらへんのレポート1回分くらいはある. 実に無駄かつ有益な時間であった.

 

 

*追記

先日家又家を訪れたところ, 激アツ丼は以前の1,000円から1,200円に値上がりしていた. ちょっと高いがひとたび食べればマリンワールドまで歩けるのだと考えると, そんなに高すぎるものではないのかもしれない. 伊都キャンパスに来た際はぜひ立ち寄ってみることをオススメする.

 

 

参考:GoogleMAP

公式Twitter家又家 (@uchimataya) | Twitter

家又家について:

 住所:福岡市西区元浜1-1-20

 TEL:092-407-8678

 営業時間:[月~水・金] 11:30~13:30 18:30~23:00

      [木・日] 18:30~23:00(土曜定休)

 アクセス:JR筑肥線九大学研都市」駅から昭和バス「山手」停留所

       または「西消防署元岡出張所前」下車徒歩すぐ