いつつばぶろぐ

どうでもいいことを, いかにややこしく書くか

タイトルが思い出せない本の話

10月27日から11月9日までの2週間は, 読書週間である.

そのせいかツイッターランドにも本の話題が増えてきた.

 

ところで, 小学生の頃に読んだ小説のタイトルが思い出せない.

内容を覚えている限り以下に記すので誰か教えて欲しい.(解決済み, 答えは後述してあるのでクイズみたいに読んで頂いても構いません. 笑)

 

舞台は小学校. ある日突然, 小学校の昼の12時のチャイムと共に少しだけ別の世界に行ってしまうようになる. その世界では全体が茨に覆われ動くこともできないし,自分以外は皆茨に包まれ眠っている. 日ごとに別の世界に行く時間が少しずつ長くなっていくので, 試しに手にカッターナイフを持って周りの茨を切っていくと, 少しずつ動けるようになる. 自分の周りの茨をすべて取り去ったあと, ためしに隣のクラスメートの茨を取り去ってみると, そのクラスメートも目を覚まし動き出す. その「別世界の時間」が終わると, そのクラスメートの別世界の時間での出来事の記憶を共有している. この間にもどんどん昼の12時から始まる別世界の時間は長くなっていく.別世界の時間を共有するクラスメートと午前の間に話し合い, クラスメートを順々に覚醒させてゆき, つまり増えた仲間とともに教室の中の茨をどんどん切り落としていきーーたとえば12時の前に教室のロッカーに鉈を入れておくなどしてーー空間を拡げてゆく.

ひとクラス分の茨を取り去り終わると, 教室の外もびっしりと茨で覆われていることがわかる. クラスの全員でどんどん学校内の茨を切っていく. 他のクラスの茨も切り, 伴って別世界の時間を共有する仲間は少しずつ増えてゆく. 時間もどんどん長くなってゆく.

仲間たちはもっともっと茨の除去をすすめる. そして最後にグラウンドの中心にそびえたつ, 茨全体の根っこを発見する. 太くて硬く大きいその根っこを, 覚醒させた全校生徒で切り続け, 何日もかけて最後にその根っこを切り終わり, 火を付けて燃やしてキャンプファイヤーをし(給食室から持ってきた牛乳で皆で乾杯する), 茨をとうとう全て取り去ったことになる.

翌日の昼の12時のチャイムが鳴っても, 別世界の時間にトリップすることはない. 茨に覆われた世界はとうとう消滅したのだ. その世界が消失しても, 全校生徒で学校中の茨を全て取り去ったという達成感の記憶は消えないのである.

 

ここまで詳しく, 印象深く覚えているのに, タイトルだけが思い出せないのである. どうしたものか. 誰か知っている方はいないだろうか?

 

それでは良い読書週間を.

 

追記

この記事をTwitterに共有したところ, すぐさま解決した.

岡田淳・作 「ようこそ、おまけの時間に」偕成社文庫)です.

syero8さん, ご厚意ありがとうございました.

 

追記2・考察

幼いころに読んだ本というのは, 得てして印象に深くのこりやすい. それが小説であっても 絵本であってもだ. 僕の個人的な話をすれば 幼少のころに慣れ親しんだ絵本 「こんとあき」「はちうえはぼくにまかせて」「ちょっとそこまでぱんかいに」「セオドアとものいうきのこ」「ゴムあたまポン太郎」, 絵本ではないが「ふしぎなかぎばあさん」「エルマーと16ひきのりゅう」「大きい1年生と小さい2年生」「ちいさいモモちゃん」「いやいやえん」, 小学生のころ読んだ「ぽっぺん先生」シリーズ, 「ルドルフとイッパイアッテナ」,ミヒャエル・エンデの「モモ」,松原秀行の「パスワード」シリーズ,  はやみねかおるの「都会のトム・ソーヤ」シリーズ(6巻までしか読んでいない)....そういえば少し通っていた公文式の塾に置いてあった「数の悪魔」もあった. 横書きの小説というのが斬新だった思い出がある.  

この頃読んだ本の中で今も印象に残っているのは 井上ひさしの「ブンとフン」であり, 簡潔にいえば4次元の世界に生きる大泥棒の話である. これは僕が夏休みに祖母の家から発掘したというなんともノスタルジックな逸品であるから 奥付をみると昭和54年とあるしムチャクチャ古い. 字体も小さくて古めかしいし紙だって黄色い. しかし今読み返してみても文体はポップかつコミカルで面白おかしく, 十分満足できる. 作者の井上ひさし氏の訃報を何年か前に耳にしたときはこの「ブンとフン」が真っ先に頭に思い浮かんだものである. 

中学高校になるともう少し知能指数が進み 村上春樹の「海辺のカフカ」, 「ティファニーで朝食を」, 森見登美彦の「夜は短し歩けよ乙女」伊坂幸太郎の「ゴールデンスランバー」, 東海林さだおの丸かじりシリーズ, 筒井康隆遠藤周作の作品, 夏目漱石の「こころ」と「草枕」, サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」, 有川浩の「植物図鑑」や自衛隊三部作, そして相沢沙呼の「午前零時のサンドリヨン」...古かったり難しめだったりの本が増えてゆく. 思いつくままに書いたが, いやはや羅列するとキリがないかもしれない.

思えば中3から高1にかけてが1番読書をしていたかもしれない. 図書室に適度に通っては小説を漁るように...とは言い過ぎであるが, わりと読書はするほうだったと記憶している. とはいえ, より一層懐かしく思い出されるのはやはり幼少期に読み聞かせられた絵本, 小学校の図書室で読んだ子供向けの本のほうである. 幼いときの記憶のほうが鮮明なのだろうか?

しかしながら大学生になった今, 振り返ると1年で2冊も本を読んでいないということに気づき震撼している. 若者の活字離れなんて,と思っていたがけっこう離れてしまっているのでは?スマートフォンで気軽にいつでも情報を得られるうえ, めまぐるしく更新されてゆくツイッターのタイムラインに象徴されるように移り変わってゆく現代社会のさなかで, 大学生にはとかく時間がなく 本よりも他のことに目を向けてしまいがちである. 折しもちょうど季節は更けゆく秋の夜長, たまにはデジタルディスプレイ及びツイッターランドから少し目を離して, めくるめく本とその世界に足を踏み入れてみるのもよいかもしれない. 紙媒体に綴じられた無限の想像世界から匂い立つ何かを 少しでも感じられれば, 活字もまだ死んでいないということだろう.

ちなみに先述の「大学生になってから読んだ」わずか2冊の本をついでに紹介しておく.

 

・「オー!ファーザー」伊坂幸太郎

4人の父親をめぐる物語

・「ランチのアッコちゃん柚木麻子

会社勤めのOLと昼食をめぐる物語

 

めぐってばっかりである. 

本読まなくなったなあ, マンガなら色々読むんだけどね.